ごく一般的なねじ製品である「六角ナット」の成形工程をご紹介しましょう。まず、製品よりわずかに大きい体積に線材を切断し、ねじ下穴径のパンチを押し込みながら外周を六角に成形し、ワークを反転させてこれを繰り返し、最後に穴を貫通させます。多段ホーマーでは、この6工程の加工を連続して行い、機械のクランクが一回転するごとに一個のナットを成形することができるのです。
児玉工場で生産される製品の加工工程の一例です。冷間加工でできるだけ完成品に近い姿の素材を成形します。多軸自動盤では8工程の加工が可能で、冷間加工での成形が困難な部位を加工し完成品に仕上げます。スピンドルが一回転する間、ワークはチャッキングされたままの製品は極めて高い同心度を保持いたします。
ここでいう選択とは、FMS※にたどりつく生産システムの選択基準のことです。ロットサイズによってまず大まかな工法の選択を行います。製造ロットが固定した製造ラインに適さない場合、あるいは、生産ラインを組むまでもない場合に、当社のビルドアップFMSシステムが威力を発揮します。さらにこの思想を展開させて、ロットサイズの小さいものにも応用できるFMSの実現に努めています。
※FMS/フレキシブル マニュファクチュアリング システム